サラブレッド血統の科学

ブルース・ロウのフィガーシステム

19世紀の終わりにブルース・ロウ氏が発表した古い交配理論である。

イギリスのゼネラル・スタッド・ブックに出てくる根幹牝馬の子孫のうち、
イギリスのダービー、オークス、セントレジャーの勝ち馬を最も多く出したものを
第1族として、以下順に成績によって2・3族と番号(ファミリーナンバー)をつけた。

そして、1・2・3・4・5族を競走族、
3・8・11・12・14族から優秀な種牡馬が出ていることから、
種牡馬族と名づけた。

これらの族を巧みに組み合わせることによって
優秀な競走馬を生産するという理論であるが、
遺伝学的には否定されている。

フィッツラックの18.75%理論

古い交配理論で極めて単純な交配方法の1つである。

優秀な種牡馬の血量を18.75%になるように交配すれば、
良い効果が出るというものである。

例えば、父方3代前と母方4代前に同じ種牡馬Aがあるとすると、
父方から12.5%母方から6.25%の血量が入っており、
その合計が18.75%になる。

このように優秀な種牡馬の血量を18.75%にするように交配すると
よい産駒がえられる。

サラブレッドの三大種牡馬・三大始祖

現代のサラブレッドの牡系統をさかのぼると
バイヤリーターク(Byerley Turk)
ダーレーアラビラン(Darley Arabian)
ゴドルフィンアラビアン(Godolphin Arabian)
に辿りつくことから、
この3頭がサラブレッドの三大種牡馬や三大始祖といわれている。

しかし、サラブレッドがこの3頭の種牡馬のみから作られたのではなく、
3頭以外の種牡馬がサラブレッドの改良には、
多数関与していたと考えられている。

サラブレッドの個体識別と親子関係

サラブレッドとして認知され血統登録ができるためには、
個体
識別と 親子関係の確認が重要である

日本では個体識別には
毛色、白斑、旋毛などと合わせて、DNA型も使用されている

親子関係もDNA型で確認している。

血統の登録と管理

サラブレッドとして競馬に出るには、
まず
サラブレッドとして登録されることが第一条件となる

サラブレッドの血統登録と血統管理のために、
国際血統書委員会を頂点に国際的な取決め
が行われており
各国の登録機関が係わっている。

日本では、
財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
が登録機関となっている。

 

血統書

サラブレッドの生産をしている世界の国々は、
サラブレッドの血統書を発行している。

血縁関係の情報が詰まっている血統書は、
母馬をアルファベット順に、
そして、
その母馬の産駒を生年順に記載してので、
母馬の繁殖成績の記録としても
重要なものである

日本をはじめ世界の血統書の記載方法は、
英国の血統書
と同じなので
言語が異なる国の
血統書であっても困ることはない

血統と成績

サラブレッドにとって、その馬の血縁関係(血統)と競走成績は、
重要な記録と情報である

血縁関係は、サラブレッド血統書で調査でき、
競走成績は競馬成績書が存在する

競馬成績書には、レースごとに個々の馬の結果、
すなわち、着順、着差、タイムなどの記録が
公表されている
JRA
においても、成績は公表されており(http://www.jra.go.jp/datafile/seiseki/)
このデータを用いれば競馬に関する分析が可能である。

サラブレッドとは?

サラブレッドは、イギリス在来のメス馬を中心として、
東洋から輸入したアラブ種などのオス馬を交配し、
何世代にも渡って、競馬という能力検定を継続して
人の手によってつくれた(育種改良された)馬である

サラブレッド種の認定には、国際的に取決めがあり、
厳格な血統管理が国際的に行われている

サラブレッドとして最も重要なことは
各国のサラブレッド血統書、
あるいは国際血統書委員会が承認した血統書に記載されている馬に
さかのぼることができなければならないことである

もう一つ重要なことは、
牛などと違って
、種付けは直接交配しか認められ
直接交配以外
の方法で生産された子供は、
サラブレッド種として登録でき
ない

その他、正式なサラブレッドの取り決めは、
財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの
HP
に記載されているので、興味のある方はそちらを参考に!。