サー・リー・ウェリンが1965年に「競走馬の生産」で発表した近代の生産理論である。
同系交配は遺伝力を増強させるが、雑種強勢力を減少させる。
これに反して、
異系交配は雑種強勢力を増強させるが、遺伝力を減少させる。
そこで、
最良の遺伝子の影響の伝達を刺激し、
同時に最大の活力をつけるにはどのような交配形式が良いかを論じている。
そして完全な異系交配と、濃厚な近親交配とを避ける平衡生産方式を提唱し、
交配においては、いずれも優秀な別系統のものを選び、
それによって、優良な優性遺伝子の影響を産駒に結合させるようにする。
さらに両親の先祖の1頭の卓越した種牡馬が共通にあるようなものを選んで、
交配がニックするようにすべきであるとしている。
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