うまとこうを くえば よくはしり、
いねをくえば すなわち あしおもし
杜衡(薬草のカンアオイのこと)を食べると、
よく精がつくために馬はよく走るが、
あまり精がつきすぎる稲を与えたのでは血液が濃くなって反って走らない。
うまとこうを くえば よくはしり、
いねをくえば すなわち あしおもし
杜衡(薬草のカンアオイのこと)を食べると、
よく精がつくために馬はよく走るが、
あまり精がつきすぎる稲を与えたのでは血液が濃くなって反って走らない。
フランスのヴュイエ大佐が、20世紀初頭に発表した理論である。
大佐は多数のサラブレッドの血統を調査して、
その先祖の何代かの種牡馬や牝馬が一定の血量を構成して、
優秀な競走馬を作り上げている頻度が高いことを見出した。
基本として、12代目の各祖先の1頭の影響力を1として、
11代目は2、
10代目は4となり、
各祖先の影響力はその数字の合計で表される。
そして15頭の種牡馬と1頭の牝馬を選び出して、
標準ドサージュを決定し、
全体としてこの数字に近づけるように配合すれば、
良い結果がでるとしたが、
現代では古い配合理論にはいる。
料理の味付けをすることに似ていることから、
「味付け法」とも言う人もいる。
世界陸上男子100メートル決勝で
大本命であったウサイン・ボルトがフライングで失格した。
予選からダントツの強さで余裕をもって決勝に望んだように見え、
多少遅れてスタートしても大丈夫のように素人目には見えていたのだが。
競馬でも時々フライングがみられるが、ゲートが壊れることがある。
ゲートの開閉器具が壊れることがほとんどで、
すぐ交換できれば同じ枠で発走できるが、
損傷が大きいと外枠発走となる。
競馬場の形状や距離によっては、
勝ち負けに関係することもあり、
フライングは人に限らず馬でも避けてほしいものである。
ブルース・ロウが英国のダービー、セントレジャー、オークスの
三大レース第1回からの勝馬の牝系を調べ、43頭に区分した。
その中で三大レースの勝馬を多く出している牝系を順番に第1族から43族に分類した。
現在では、番号も追加され70族以上になっているため、
若い番号が優秀とはいえなくなっている。
ファミリーナンバーは、直系牝馬を辿るには便利な番号なので、
牝馬の分類するために利用されている。
サー・リー・ウェリンが1965年に「競走馬の生産」で発表した近代の生産理論である。
同系交配は遺伝力を増強させるが、雑種強勢力を減少させる。
これに反して、
異系交配は雑種強勢力を増強させるが、遺伝力を減少させる。
そこで、
最良の遺伝子の影響の伝達を刺激し、
同時に最大の活力をつけるにはどのような交配形式が良いかを論じている。
そして完全な異系交配と、濃厚な近親交配とを避ける平衡生産方式を提唱し、
交配においては、いずれも優秀な別系統のものを選び、
それによって、優良な優性遺伝子の影響を産駒に結合させるようにする。
さらに両親の先祖の1頭の卓越した種牡馬が共通にあるようなものを選んで、
交配がニックするようにすべきであるとしている。
サー・フランシスコ・ゴルトンの理論であり、
古い交配理論で、
遺伝学に基づいた法則ではない。
両親は子供を形づくる上に、
父母合わせて2分の1貢献しており、
4頭の祖父母は合わせて4分の1、
曾祖父母は合わせて8分の1、
以下同様に子供に影響を与えている。
この法則は、
競馬に出走しなかった馬の能力を推定するのにも用いられていた。
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