(5)「走能力の遺伝の考え方」
走能力は
複数の遺伝子が関与しています
では
どのように遺伝するのかを簡略して説明します
まず、走能力に関わる遺伝子を
父が7個、母が5個持っている場合
父の遺伝子2個持つ精子と5個持つ精子と
母の遺伝子1個持つ卵子と4個持つ卵子ができるとします
(この別れ方は、偶然に左右され変化します)
これらの精子と卵子が受精すると次の4種類の子供ができます
精子2+卵子1=3
精子2+卵子4=6
精子5+卵子1=6
精子5+卵子4=9
このように同じ父と母から生まれても能力の異なる子供ができます
一方
子供全員の値の平均は
3+6+6+9=24÷4=6
父と母の平均は
7+5=12÷2=6
となり
父と母の走能力の平均以上には子に伝えられないことが理解できると思います
そこで
競走馬の場合、走能力の高い父馬と母馬の配合が重要になってきます