hakase

サラブレッドの生れ月

2012年生のサラブレッドのお産がこれから佳境に入ります。

1980年ごろは、
競走馬に仕立てる第一歩であるハミ着けや鞍付けを自ら行う調教師もいましたが、
現在では初期調教専門の牧場で馬を仕上げることが多いようです。

下の表は、生れ月別の頭数を表しています。
1980年から2011年のデータによりますと4月が一番多いのは変わりませんが、
2番目に多い月は
1980年と1990年が5月、
2000年と2011年が3月と生れ月が早くなっています。

これは、繁殖技術や飼養管理が向上したことにあわせて、
2歳馬のレースでは生れ月が早いほど有利なため生れ月が早くなっていると思われます。

生れ月 2011年 2000年 1990年 1980年
1月 212 50 2 32
2月 949 601 311 406
3月 1,946 2,257 2,332 1,631
4月 2,125 2,906 3,347 2,572
5月 1,259 2,123 2,601 2,063
6月 81 311 500 366
7月 2 2 8 3

馬より鞍が高い

うまより くらが たかい

付属品の方がかえって金がかかる。
本末転倒のことをいう。

量的形質

量的形質は、複数の遺伝子が係わっているため
環境の影響で、その形質の表れ方が変化する。
例えば、
体重(複数の遺伝子に支配されている形質)が、
その時の栄養状態によって変化することを考えれば理解できる。

すなわち、ある時点での表現型(体重)は、
良きにつけ悪しきにつけ、その時点の遺伝と環境の和として表れる。

この量的形質の遺伝する強さは、
優性・劣性ではなく
遺伝率(ヘリタビリティ)という値で表す。

馬は千段の荷より一段の荷に困る

うまは せんだんのにより いちだんのにに こまる

けたはずれのものはかえって問題外である。
苦労も身に相応したことではないと、苦労にはならないこと。

走能力は複数の遺伝子

親から子に伝わる形質には、
1つの遺伝子で決まるものと
複数の遺伝子で決まるものとがあります。

1つの遺伝子で決定されるものには、
血液型や馬の毛色などがあり、これらは一生変わることがなく
その遺伝の遺伝の仕方は優性・劣性の考え方で知られています。

複数の遺伝子の影響をうけるものは、
量的形質ともいわれ、数字で量的に表され、
競走馬の走能力や体格(体重、体高など)や
家畜の経済形質(乳量、肉質など)があり、
環境の影響を受けやすい。

サラブレッドの走能力の遺伝を分析するには、
複数の遺伝子を考慮した統計遺伝の手法をとる必要があります。
例えば、この複数の遺伝子の考え方から
「何故、同じ兄弟姉妹の間で、能力や体格の違いがあるのか?」なども説明できます。