春の天皇賞は
平地競走では3番目に長い距離3,200メートルのレースです
人の陸上競技では、100mからマラソンの42.195kmまでありますが
JRA芝の平地競走では、最短距離は1,000m、最長距離は3,600mです
人のように極端に距離が違うと、短距離か長距離か明白に判別できますが
競馬の3,200メートルは、どちらなのでしょうか?
その答えを得るためのひとつの方法として
「走速度と走行時間」の関係からみることができます
人では、2分33秒のところに走速度と走行時間の関係が変化する所(変曲点)があり
無酸素運動(短距離走)と有酸素運動(長距離走)との境目とみられています
競馬も同様に走速度と走行時間の関係から見てみると
変曲点は、人と同じ2分35秒(競馬では約2,500mに該当)のところに確認でき
競走馬にとっても、この2,500mが短距離と長距離の境のようです
日本で行われている競馬の98%は2,500m以下であることから
日本の競馬のほとんどは
人の陸上競技における短距離から中距離に相当していると考えられます