研究の生い立ち
当初、馬の臨床獣医でしたが、
運命のいたずらか20年以上も遺伝研究に携わることになりました。
遺伝といっても今流行の遺伝子についてではなく、
大量の競馬データから統計を駆使しサラブレッドの遺伝の仕組みを明らかにして、
日本のサラブレッドの改良に役立てる為の研究がメインでした。当時、遺伝のイの字も解らない私に指導して下さった先生は、
御歳80を超えた蚕の遺伝の大先生でなんと「菊池寛」と友達であり、
彼にダービー馬を持たせてやりたかったことから馬の研究を始めたと聞かされ驚きました。
ちなみに菊池寛は、競馬好きで知られ、優駿の第1号の巻頭に寄稿しています。サラブレッドの遺伝は、経験と勘によるもので科学的な研究対象にならないのでは
と心配して下さった方も多くおられましたが、
さにあらず関西の某大学で学位も頂けるぐらいとても面白い研究対象なのです。
博士の弱点
非常に多くの馬のデータを用いているため、
個々の馬の名前は覚えきれず(単に老化による記憶力の低下かも?)
馬名について聞かれると答えられないことがあるので、ご容赦を!また、血統に興味を持ち勉強している競馬ファンには、
マニア的な方が多いため、それについても脱帽です。JRA関係者は、JRA開催の馬券(正式には勝馬投票券)購入は犯罪になるため、
実際の馬券購入についてはど素人です。
順位予想
提供している順位予想は、本来のサラブレッド改良の目的から少し逸脱していますが、改良に利用するために個々の馬の能力(育種値)を推定する必要があり、その時の副産物的なものなのです。これが競馬予想に少なからず役に立つのではと情報提供を思い立ちました。
サラブレッドの能力は、約70%遺伝的な要因が占めます。しかし残りの約30%は環境(調教や飼養管理など)に大きく左右されます。この順位予想は100%的中とは言えませんが馬券購入検討にはかなり有効な情報だと思います。
順位予想の計算には、特殊なプログラムを用いており、システム維持に日夜努力しています。
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