配合理論(交配理論)

優秀なサラブレッドを生産するために、
古くから独自の理論をはじめ、
遺伝学の基礎的な考え方を踏まえた配合理論も発表されている。

しかし、現代の育種学の考え方を踏まえたは理論は数少ないが、
その代表的なものは

フィッツラックの18.75%理論
ブルース・ロウのフィガーシステム
ゴルトンの法則
ヴュイエのドサージュ理論
リーウェリンの平衡生産方式
宇田博士の配合理論

などがある。

2011/09/29 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする

宇田博士の配合理論

宇田一農学博士が昭和40年頃から優秀なサラブレッドを生産するために
世界の優駿を調査研究した結果から発表した理論である。

遺伝学では、優秀な素質をもつ純系を維持するには、近親交配が望ましいが、
近親交配を続けると競走能力の低下が生じやすい。

また、競走能力の優秀な馬を求めるには、
いわゆる雑種強勢力を利用する異系交配が効果がある。
しかし、その効果は一代限りである。

そこで、両方の良い点を兼ね備えた、
近親交配と異系交配によったものを組合せた生産方式(基準交配)を考案した。

近親度を測るため遺伝学で用いられる近交係数を取り入れ、
近交係数0.08を境として近親と異系を区別して理論の展開を行った。

また、宇田一博士が研究を始めたきっかけを文芸春秋に寄稿しています。
興味のある方は、ここをクリックしてください。

2011/09/29 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする

ヴュイエのドサージュ理論

フランスのヴュイエ大佐が、20世紀初頭に発表した理論である。

大佐は多数のサラブレッドの血統を調査して、
その先祖の何代かの種牡馬や牝馬が一定の血量を構成して、
優秀な競走馬を作り上げている頻度が高いことを見出した。

基本として、12代目の各祖先の1頭の影響力を1として、
11
代目は2、
10
代目は4となり、
各祖先の影響力はその数字の合計で表される。

そして15頭の種牡馬と1頭の牝馬を選び出して、
標準ドサージュを決定し、
全体としてこの数字に近づけるように配合すれば、
良い結果がでるとしたが、

現代では古い配合理論にはいる。
料理の味付けをすることに似ていることから、
「味付け法」とも言う人もいる。

2011/09/08 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする

リーウェリンの平衡生産方式

サー・リー・ウェリンが1965年に「競走馬の生産」で発表した近代の生産理論である。
同系交配は遺伝力を増強させるが、雑種強勢力を減少させる。
これに反して、
異系交配は雑種強勢力を増強させるが、遺伝力を減少させる。
そこで、
最良の遺伝子の影響の伝達を刺激し、
同時に最大の活力をつけるにはどのような交配形式が良いかを論じている。

そして完全な異系交配と、濃厚な近親交配とを避ける平衡生産方式を提唱し、
交配においては、いずれも優秀な別系統のものを選び、
それによって、優良な優性遺伝子の影響を産駒に結合させるようにする。
さらに両親の先祖の1頭の卓越した種牡馬が共通にあるようなものを選んで、
交配がニックするようにすべきであるとしている。

2011/08/18 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする

ゴルトンの法則

サー・フランシスコ・ゴルトンの理論であり、
古い交配理論で、
遺伝学に基づいた法則ではない。

両親は子供を形づくる上に、
父母合わせて2分の1貢献しており、
4頭の祖父母は合わせて4分の1、
曾祖父母は合わせて8分の1、
以下同様に子供に影響を与えている。

この法則は、
競馬に出走しなかった馬の能力を推定するのにも用いられていた。

2011/08/03 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする

ブルース・ロウのフィガーシステム

19世紀の終わりにブルース・ロウ氏が発表した古い交配理論である。

イギリスのゼネラル・スタッド・ブックに出てくる根幹牝馬の子孫のうち、
イギリスのダービー、オークス、セントレジャーの勝ち馬を最も多く出したものを
第1族として、以下順に成績によって2・3族と番号(ファミリーナンバー)をつけた。

そして、1・2・3・4・5族を競走族、
3・8・11・12・14族から優秀な種牡馬が出ていることから、
種牡馬族と名づけた。

これらの族を巧みに組み合わせることによって
優秀な競走馬を生産するという理論であるが、
遺伝学的には否定されている。

2011/07/29 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする

フィッツラックの18.75%理論

古い交配理論で極めて単純な交配方法の1つである。

優秀な種牡馬の血量を18.75%になるように交配すれば、
良い効果が出るというものである。

例えば、父方3代前と母方4代前に同じ種牡馬Aがあるとすると、
父方から12.5%母方から6.25%の血量が入っており、
その合計が18.75%になる。

このように優秀な種牡馬の血量を18.75%にするように交配すると
よい産駒がえられる。

2011/07/26 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする

サラブレッドの三大種牡馬・三大始祖

現代のサラブレッドの牡系統をさかのぼると
バイヤリーターク(Byerley Turk)
ダーレーアラビラン(Darley Arabian)
ゴドルフィンアラビアン(Godolphin Arabian)
に辿りつくことから、
この3頭がサラブレッドの三大種牡馬や三大始祖といわれている。

しかし、サラブレッドがこの3頭の種牡馬のみから作られたのではなく、
3頭以外の種牡馬がサラブレッドの改良には、
多数関与していたと考えられている。

2011/07/14 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする

サラブレッドの個体識別と親子関係

サラブレッドとして認知され血統登録ができるためには、
個体
識別と 親子関係の確認が重要である

日本では個体識別には
毛色、白斑、旋毛などと合わせて、DNA型も使用されている

親子関係もDNA型で確認している。

2011/07/13 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする

血統の登録と管理

サラブレッドとして競馬に出るには、
まず
サラブレッドとして登録されることが第一条件となる

サラブレッドの血統登録と血統管理のために、
国際血統書委員会を頂点に国際的な取決め
が行われており
各国の登録機関が係わっている。

日本では、
財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
が登録機関となっている。

 

2011/07/07 カテゴリー: サラブレッド血統の科学 | コメントする